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ミサイルマンマミー(上)久米みのる, 一峰大二マンガショップ B6判 ソフトカバー 376頁 2004年10月発売 本体 1,800円 税込 1,980円 国内送料無料です。 この商品は 12月30日に 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
コミカライズの神様、一峰大二コミカライズの神様――。テレビの特撮ヒーローもののマンガ版を数多く描いてきた関係から、ファンは一峰大二氏のことをそう呼んでいる。代表的な作品だけ挙げても、「七色仮面」「ナショナルキッド」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「快傑ライオン丸」「スペクトルマン」「黄金バット」「風雲ライオン丸」「ミラーマン」「ファイアーマン」――など切りがない。では、一峰氏がヒーローもの以外は描かないのかといえば、決してそうではない。1963年から約2年半に渡って講談社の「少年マガジン」に連載された「黒い秘密兵器」(原作・福本和也)は、プロ野球を舞台にした魔球マンガの先駆けとして大ヒットした。「黒い秘球」「0の秘球」「霞の秘球」「光る秘球」「まぼろしの秘球」など奇想天外な秘球の数々は、後の「巨人の星」に出てくる大リーグボールの原形といってもいい。 余談になるが、それをさらに進化させたのが同じ一峰氏の傑作「どろんこエース」である。こちらは「少年画報」に連載したもので、「黒い秘密兵器」の秘球に対して、「どろんこエース」のほうは超球と呼ばれる。「かげろうの超球」「燃える超球」「とうめい超球」などがあり、特に「原爆超球」のすさまじさは単なる魔球のレベルをはるかに超えていた。 こうしたコミカライズや野球マンガとは一線を画し、実は一峰氏にもヒーローもののオリジナルの人気作品があった。一つは光文社の「少年」で活躍した「電人アロー」、そしてもう一つが講談社の「少年マガジン」に連載された「ミサイルマンマミー」である。アローが田辺製薬の栄養ドリンク「アスパラ」のキャラクターなら、マミーは森永乳業の乳酸飲料「マミー」のタイアップ作品として知られている。 1966年の少年マガジンは、「巨人の星」「サイボーグ009」「悪魔くん」など大型連載が続々スタートしているが、その中でマミーは堂々の看板マンガ扱いであった。当時、いかに編集部がマミーに期待していたかは、朝日ソノラマから出ていたドラマソノシートに載っている少年マガジンの広告からも推察できる。 では、どうしてミサイルマンなのか。車のボンネットから斜め上方に発射されるからである。もともとマミーは気象コントロール用のロボットとして開発された。そのため武器いえる装備は何もなく、風や霧、水蒸気といった自然現象を人工的につくりだして戦うのである。 映画でも人気のアメコミヒーロー「X-MEN」のメンバーに、気象を自在にコントロールするミュータントのストームがいる。マミーはこのストームのロボット版と考えたらわかりやすい。 一峰ファンは長らく「ミサイルマンマミー」の単行本化を望んできたが、不幸なことに当時の原稿がほぼ失われていて、このままでは永遠に叶わぬ夢になることが確実だった。しかし、近年の印刷技術の発達はコンピュータによる部分修正を可能にした。 一部残っていた印刷見本に、現存する少年マガジンのコピーを加え、作者本人が若干の修正を加えることで、1966年制作のミサイルマンマミーが40年の時を超え、21世紀の現代に甦るという奇跡を成し遂げた。ここ数年の復刻ブームで数多くの作品が改めて世に出た一峰大二氏。その正真正銘、最後のヒーロ ーマンガを存分に味わっていただきたい。
掲載誌/週刊少年マガジン(講談社)
●お客様の声一峰大二先生の本、なつかしくて思わず買わせてもらいましたが、本当に良かった。あの頃が思い偲ばれて涙がこぼれました。[大阪府 M.M様]忘れもしない2005年(たしか)3月に千代田区神保町の書泉グランデで『ミサイルマンマミー』を見た時の驚きは今でもはっきり覚えています。購入して自宅まで我慢出来ず、近くのロッテリアで上下巻を一気読みしました。第31話(昭和41年第36号)の最後の一コマの興奮と当時銭湯に貼ってあったマミーのポスターが鮮やかに蘇えりました。当時9歳(?)位で、英語のABCも知らない子供だったので「ミサイル」「マンマミー」と読んでいました。『サイレントワールド』と『地下大陸』も数年後に「少年マガジン」で兄弟で夢中に読んでいました。[埼玉県 M.T様] 森永乳業の乳酸飲料「マミー」とコラボレートしたハンカチ
一峰大二(かずみね だいじ) ISBN4-7759-1006-X C0979 マンガショップシリーズ一覧 > Vol.5 > Vol.6 > Vol.7 そのほかのお薦め
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