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戸川幸夫/石川球太 人喰鉄道〔完全版〕

人喰鉄道〔完全版〕

戸川幸夫, 石川球太
マンガショップ
B6判 ソフトカバー 352頁 2007年3月発売
本体 1,800円  税込 1,980円  国内送料無料です。
この商品は 本日 発送できる予定です。 (発送可能時期について)

  

立ち読み(PDF 約1MB)

人間vs人喰 生き残るのはどっちだ!?
血塗られた暗黒史の封印が今、解き放たれる……

直木賞作家の戸川幸夫が1968年に発表した同名ベスト
セラー小説を原作に、野生動物を描かせたら他の追随
を許さない石川球太が、そのダイナミックな描写でコ
ミカライズした永遠の名作である。

解説

本作が誕生した経緯は、実にドラマチックだ――。
1967年、戸川幸夫と石川球太が野生動物の生態を取材するため、
広大なアフリカ大陸を連日ジープで駆け巡っていたある日のこと。
二人は集材に同行するレンジャーの一人から、1896年に実際に起
こった忌まわしい事件について聞かされる。
当時、モンバサとナイロビの間を繋ぐ大規模な鉄道敷設工事が
行われていたが、その最中に人間の味を覚えたライオンが出現し、
なんと100人以上もの作業員を喰い殺したという。
この衝撃の事実に、持ち前の冒険心を刺激された戸川と石川は、
直ちに調査を開始。そして、運命の光に導かれるかのように1冊
の本と出あう。本の名は“THE MAN-EATERS OF TSAVO”。
前述の事件の全容が記された歴史的資料である。
帰国後の1968年、戸川がその資料を基に小説『人喰鉄道』を書き
上げる。そして翌年、石川がまるで事件当時を見てきたように
臨場感あふれる描写をもって、小学館の「週刊少年サンデー」誌上
に連載を始めたのが、このマンガ版『人喰鉄道』だった
猛獣や伝染病などアフリカの過酷な自然を相手に、果敢に立ち向
かう主人公の勇気は、当時の読者に大いなる感動の嵐を巻き起こ
した。
戸川幸夫と石川球太――。本物の作家2人による、本物のアフリ
カを、この『人喰鉄道』で体感してほしい!

あらすじ

1896年夏、アフリカ大陸に文明をもたらすべく、4000人の労働者
が投入され、モンバサ-ナイロビ間をつなぐ大規模な鉄道敷設工事
が始まった。だが、工事がサボ地区に達したところで、最悪の事件
が発生――。なんと、人喰ライオンの群れが労働者キャンプを襲ったのだ!
この事件を死霊の仕業と恐れ、統率が乱れた現地人労働者たち。
見かねた工事責任者のハルスレンは自ら“人喰”狩りに乗り出
したのだが、その獰猛な牙によって命を奪われてしまう。
このまま、人間は“人喰”の猛威に屈してしまうのか!?
事実を基に綴られた暗黒の物語が今、幕を開ける!

初出

「週刊少年サンデー」(小学館)1969年3号〜22号

著者よりのメッセージ

野生の世界につれられて東アフリカ三国に出かけたのは
一九六七年七月〜八月『人喰い鉄道』の原作者・戸川幸
夫先生と一ヵ月、ともに寝起きをしながらサバンナをジ
ープで駆けまわった。モンバサ・ナイロビ間の鉄道建設の
最中に出現した“人喰いライオン”との戦いの話を伊藤忠
商事のAさんの仲介でゲームレンジャー M・コウィー氏から
きいた私たちは、少なからず興奮覚えた。毎日のサファリは
楽しい。平和な動物の群ればかり写真を撮りつづけたが、
その裏にある真の野生世界と人間の衝突の悲劇と雄々しい
生命の物語に出会えたことに感動したのだ。
いまの日本から失われたダイナミックな野生の世界を皆様に捧げる。
二〇〇七年一月十六日国立にて

人喰鉄道の原書

“THE MAN-EATERS OF TSAVO”
この本と出会わなければ本作は誕生しなかった!



●お客様の声

石川球太先生の作品は、私も動物が好きなほうで、小学校の頃よく読んでいたわけで、石川先生の描く動物は本当に写実的で、今後、こういうふうに描く漫画家は出てこないのではと思われます。そこで「人喰い鉄道」ですが、やはり小学校の時に少年サンデーで読んだことがあり、この本が店頭にあったときは本当に感激しました。前から単行本になることを希望していました。この物語を読んでなつかしく思えましたし、絵のすばらしさ、人とライオンの生死をかけた戦いという話のおもしろさを感じました。[神奈川県 K.H様]

著者紹介


戸川幸夫(とがわ ゆきお)

明治45年4月、佐賀県生まれ。
動物を主人公とした“動物文学”の先駆者。
昭和29年「大衆文藝」12月号に発表した『高安犬物語』
が処女作にして直木賞を受賞する。
代表作は、サンケイ児童出版文化賞を受賞した『子ど
ものための動物物語』第28回芸術選奨文部大臣賞を受
賞した『戸川幸夫動物文学全集』など多数。
平成16年5月1日永眠。


石川球太(いしかわ きゅうた)

横浜出身。代表作は――「ザンバ」「牙王」「野生犬サボ」「巨人獣」「ウル」
「狼ジンギス汗」など。動物や自然をテーマにした作品が多い。

ISBN 978-4-7759-1158-7

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