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背番号0〔野球少年版後編〕【上】
寺田ヒロオ
マンガショップ
B6判 ソフトカバー 304頁 2009年7月発売
本体 1,800円 税込 1,980円
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社会人野球の投手として活躍した
テラさんの熱い思いが
読者に伝わってくる――!
あらすじ
ゼロくんはアンパイアが足りないため、お金持ちの金倉チーム
と貧乏なタクアンチームの主審をすることになった。しかし横暴
な金倉チームの卑怯な反則プレーに手を焼く派目になってしまう。
審判団は、注意に文句をつけてくる金倉チームの放棄試合とし、
タクアンチームの勝利を宣告する。ゼロくんを逆恨みをする金倉
チームの真黒は、代議士の父親の力を背景に、Zチームを妨害する
三段ロケット作戦を考えだした! あの手この手でZチームの邪魔を
する真黒の企みを打ち破ることが出来るか!?
解説
漫画家の聖地「トキワ荘」で「テラさん」の愛称で慕われた寺田ヒロオ。
真っ先に思い浮かぶ代表作は『スポーツマン金太郎』と本作『背番号0』だ
ろう。どちらも読者(子どもたち)の事を第一に考えられた傑作だ。
おとぎ話の登場人物がプロ野球で大活躍する華やかな設定の『スポ金』
に対し、『背番号0』はどこにでもいるような野球少年「ゼロくん」を主
人公に据え、家族、友達、学校、町内といった日常を描いた生活漫画だ。
ときには間違いもするし失敗もする、身近な主人公だからこそ伝えられ
る事があると、テラさんは考えたのだろう。ゼロくんと仲間たちから発信
される、スポーツマンシップの爽やかさと友情の大切さは人気を呼び、芳
文社の「野球少年」で5年もの長期に亘り連載。同誌廃刊後は「少年サンデ
ー」→「学年誌」→「ボーイズライフ」と掲載誌を移しながら連載が続けら
れた。本書は作品の原点といえる「野球少年」連載分を全て収録した初の完
全版である。
テラさんの漫画観が100%反映された快作を是非楽しんでいただきたい。
野球少年だったあの頃の気持ちを思い出せるはずだ。
人物紹介
●ゼロくん
主人公。中堅を守る主軸打者だが、以前は万年補欠だった。
●キミ子ちゃん
おてんばだが、心優しいゼロくんの妹。野球の実力も男勝り!?
●ゴンちゃん
気は優しくて力持ち。打順は不動の4番だ。
●大山くん
友情に厚いZチームの頼れる主将。ポジションは捕手。
●藤本くん
メガネの好漢。大山くんとバッテリーを組む投手。
●吉村くん
史上最強の補欠。走攻守が揃った万能選手だが、体が弱い。
●ノンキ先生
漫画家であり、Zチームの良き理解者。テラさんの分身!?
上巻初出
「野球少年」(芳文社)
1958年1月号〜59年10月号
もくじ
p.3 ……第25話 あけましておめでとうの巻
p.11 ……第26話 ドラゴンチームと雪合戦対決の巻
p.19 ……第27話 Zチーム対コッペやさんチームの巻
p.27 ……第28話 ゼロくんは強盗!? の巻(1)
p.35 ……第29話 ゼロくんは強盗!? の巻(2)
p.43 ……第30話 野球はユニフォームでするものではないの巻(1)
p.51 ……第31話 野球はユニフォームでするものではないの巻(2)
p.59 ……第32話 野球はユニフォームでするものではないの巻(3)
p.67 ……第33話 野球はユニフォームでするものではないの巻(4)
p.155……第34話 野球はユニフォームでするものではないの巻(5)
p.169……第35話 野球はユニフォームでするものではないの巻(6)
p.181……第36話 ヒットを打つべからずの巻
p.193……第37話 ゼロくん、殿堂入り! の巻
p.209……第38話 ストーブリーグの巻(1)
p.219……第39話 ストーブリーグの巻(2)
p.227……第40話 チームワークの巻(1)
p.235……第41話 チームワークの巻(2)
p.243……第42話 チームワークの巻(3)
p.251……第43話 チームワークの巻(4)
p.267……第44話 チームワークの巻(5)
p.283……第45話 チームワークの巻(6)
p.296……第46話 チームワークの巻(7)
●お客様の声
野球を始めたばかりの小学生の頃『背番号0』『スポーツマン金太郎』のマンガに出会い、子供が野球のユニフォームを着て少年野球場で試合をする夢の世界のことでありながら、いつか自分もと思いを馳せて、何度も何度も繰り返し読んだことが思い出されてきます。ストーリーは凡そ覚えてはいるものの又新しい発見が出来た様で一気に再読してしまいました。色々な場面ごとにあの場所で読んだ、この場所でと思い出されてきました。[愛知県 T.M様]
『背番号0』は、テラさんの漫画家人生のほぼ全般にわたっており、その時々の肉声が直に伝わります。 それは、
・皆が幸せになるマンガ
・正々堂々の努力が報われるマンガ
・天に逆らう者が最後に敗れるマンガ
・ゼロ君の家族、友人だけでなく、女性からお年寄り、商店主まで町全体の住人が登場するマンガ
・そして、明日が今日より良くなることを願い祈ったユートピア子どもマンガ。
特に、今回刊行の後編上の「チームワークの巻」は大発見。キャプテン大山君の自覚を粘り強く待つ物語の展開は晩年の苦悩も示唆するテラさんの素顔を見た気がします。
[大阪府 M.O様]
以前、私の孫(男の子で小学5年生)がゲラゲラ笑いながら喜んで真剣に読んでいました。寺田先生のマンガは、現代の子ども達にも通用するマンガだと思います。今年も夏休み孫が来るので、『背番号0』を読ませようと思っています。
[長崎県 H.U様]
私は寺田ヒロオのファンの一人です。少年時代には『もうれつ先生』『スポーツマン金太郎』を読んで育った人間です。寺田ヒロオの作品は、温かくて思いやりがあって、読者の心に正義感が強く残るのです。今日何と48年を経て『学年版・背番号0』を全部一括して読むことができて、夢が叶ったという思いで一杯です。当時私は中一〜高一でしたから、この学年誌版は読んでおりません。その意味でも初めて完全版で読めた喜びは、とても大きいのです。[埼玉県 K.O様]
著者紹介
寺田ヒロオ(てらだ ひろお)
昭和6年8月4日新潟県巻町生まれ。電電公社(現:NTT)に就職するが
漫画家への夢を捨てきれず、昭和28年に上京。同年「漫画少年」での
掲載からキャリアをスタートさせる。昭和32年6月まで東京椎名町の
アパート「トキワ荘」で暮らし、若い漫画家たちと交流を深め、藤子
不二雄氏らとともに“新漫画党”を結成。日本漫画界の発展に貢献した。
代表作は『背番号0』『スポーツマン佐助』『スポーツマン金太郎』
『もうれつ先生』『暗闇五段』など多数。
平成4年永眠。
ISBN 978-4-7759-1321-5
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