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天馬天平〔完全版〕【1】
堀江卓
マンガショップ
B6判 並製本 400頁 2010年12月発売
本体 1,800円 税込 1,980円
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ああ……天馬天平（富士八郎）をやってよかったなぁ。
あれから50年、今でもこうして映画の世界で生きていられる
のも天馬天平のおかげです。
これからもずーっと天馬天平で生きていきます。
――山前五十洋（俳優・映画監督）
あらすじ
長崎帰りの蘭学医 天馬天平は、江戸にかえってきて
早々、燃える水(石油)の所在を示した地図を狙う岩石
一味とさそり道人との三つ巴の争奪戦に巻き込まれてしまう……。
（燃える水の巻より）
解説
1957年から「少年画報」で連載が開始された『天馬天平』は、
堀江卓による時代劇作品の一つである。連載は『矢車剣之助』
『つばくろ頭巾』と同時期で、作者が読者に好評な時代劇作品
を次々に発表していた頃の作品だ。60年には、漫画とは設定を
少々変更してフジテレビ系列でテレビ放送された。幕末を舞台
に王政復古を夢見る少年剣士（漫画では医者志望の青年剣士）
が得意の拳銃とムチを使い、あるときは覆面を身につけて正体
不明の“月よりの使者”に変身するストーリーがウケて平均視
聴率35％と人気番組になった。主演は現在では倉木麻衣の父で
も知られる山前五十洋（芸名 富士八郎）であり、当時はまった
く無名の16歳だった。今回は「少年画報」収録のエピソードを
完全収録してお届けする。正義のムチを振るう天平の活躍にご注目あれ!!
主な登場人物
・天馬天平…長崎で蘭学の勉強をしてきた医者の青年。ムチの名手。
・お道…すっとび長屋に住む、天平を兄と慕う少女。
・暗闇山…胃けいれんをおこしたところを天平に助けられたお相撲さん。
・抜手五郎太…天平と共に医学を学んだ男で剣の達人。
・仙波岩石…燃える水を使って徳川幕府を倒そうと企む。
・さそり道人…燃える水を狙うさそり使い。
もくじ
燃える水の巻……p6〜213
白鳥城の巻……p214〜330
怪盗流騎隊の巻1……p331〜394
初出
「「少年画報」少年画報社 1957年6月号〜12月号
●お客様の声
『天馬天平』を最初に目にしたのは、確か昭和33年の「少年画報」(正月号)だったと思う。堀江卓の絵のうまさに感動したものだ。馬や獅子頭それに深編み笠など実に見事な物だ。中でも特に深編み笠が好きで、画用紙で少し工夫をして作ったものだ。そして獅子頭をかぶった天平が獅子の口を開けてピストルを出す場面は、テレビの実写にもあったように記憶している。ああ！実写版も見てみたい。[新潟県 M.A様]
著者紹介
堀江卓（ほりえ たく)
1925年、山口県下松市生まれ。1956年「痛快ブック」の『デカンショくん』で
雑誌デビュー。同雑誌に連載された『つばくろ頭巾』で注目を集め、テレビド
ラマ化された『天馬天平』『矢車剣之助』のヒットで人気漫画家としての地位
を確立した。その他の代表作は『ハンマーキット』『ブルージェット』『少年
ハリマオ』『ガンキング』『太陽仮面』『スパイキャッチャーJ3』『少年ハ
リケーン』『赤い風車』など多数。
ISBN978-4-7759-1411-3
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