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石ノ森章太郎/土山よしき 宇宙鉄人キョーダイン〔完全版〕【下】

宇宙鉄人キョーダイン〔完全版〕【下】

石ノ森章太郎, 土山よしき
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B6判 並製本 384頁 2011年12月発売
本体 1,800円  税込 1,980円  国内送料無料です。
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立ち読み(PDF 約1MB)

土山よしきの叙情にあふれる仮面劇!

当時、単行本化されることのなかった
最終回を含めた5話を、完全収録!!

下巻内容

原作/石ノ森章太郎、マンガ/土山よしきの『宇宙鉄人キョーダイン』は、1976年から1977年の1年間「テレビランド」で連載が行われている。物語はダダ星の尖兵とキョーダインとの戦いを描いたSFストーリーで、土山氏の持ち味である少女マンガのテイストが存分に活かされた。それゆえ原作以上に登場人物の心情へ踏み込んだ作品となり、それはキョーダインやダダロイドについても例外ではない。すべてのキャラクターが戦いの中で時には傷つきながらも、強く生きていく姿を丹念に描いている。今回の「完全版」は長らく単行本化されることのなかった最終回までの物語を漏らさず収録。石ノ森章太郎の繊細さを受け継いだ、ヒーローの叙情詩が完全復活!!

もくじ

P.7…帰ってきたぞ、兄弟ロボット
P.27…やっぱり、にいちゃんだ!!
P.52…うらぎり者はだれだ!!
P.77…なぞの秘密兵器
P.103…宇宙の逃亡者
P.123…美女がいっぱい
P.139…恐怖のメロディー
P.155…至上命令・一平を守れ!!
P.173…スカイジェット墜落!!
P.181…カオルくんの秘密!?
P.197…雪山に消えたスカイゼル
P.211…記憶回路に浮かんだ娘
P.221…ダダ星人の最期!!
P.233…作品解説・初出

作品解説

土山よしき氏は元々石ノ森章太郎の元でチーフアシスタントを務め、1972年に独立。土山芳樹のペンネームで「テレビマガジン」連載の『変身忍者 嵐』(1972)でデビューする。同年には、ひおあきら氏、細井雄二氏、山田ゴロ氏とともに「週刊少年サンデー」連載の『人造人間キカイダー』の制作グループに参加。石ノ森氏の下絵を元に原稿のペン入れとフィニッシュを担当したという。 「テレビランド」には創刊号より『キカイダー』を執筆。そのまま『キカイダー01』(1973)も手がけた。『01』の終了後は松本めぐむ氏(現・尾瀬あきら)から引き継いで『仮面ライダーX』(1974)を描き、そのまま『仮面ライダーアマゾン』(1974)、『仮面ライダーストロンガー』(1975)と仮面ライダーシリーズに携わった。仮面ライダーシリーズが『ストロンガー』で一旦終了し、土山氏が次作として描いたのは『宇宙鉄人キョーダイン』であった。 土山氏のコミカライズ作品の特徴は、石ノ森氏が『サイボーグ009』などの諸作で描き続けた“ヒーローの悲しみ”を引き継いだ作風にある。それは『キョーダイン』も例外ではない。特に最終回において、キョーダインもガブリンクイーンをともに星間戦争に翻弄された存在として描ききったことは、原作が提示したテーマを最も秀逸に描ききったと言えるだろう。 また、土山氏は女性キャラクターを物語にピックアップすることを得手としていた。それは『01』のマリ=ビジンダーから始まり、『仮面ライダーX』にはカブト虫ルパンに復讐を誓うジャンヌが登場し、『ストロンガー』の岬ユリ子=タックルはテレビ以上に悲劇的な最期を遂げた。本作においてもエツ子がメインとなるエピソードは多く、終盤ではエツ子を監視するうちに恋をしてしまうロボ兵の話まで描かれているのだ。こうした土山氏の女性キャラクターへ向けた視線は、少女マンガへの傾倒を感じさせる。それを証明するかのように、『キョーダイン』の連載時期に土山氏は「小学四年生」1976年8月号に『リボンにさよなら!』を発表している。この作品はミステリアスな雰囲気を持った少女マンガであり、土山氏のコミカライズに通じるテイストを持っていたのである。 最期に本書『宇宙鉄人キョーダイン』下巻の第9回から最終回までの5話分に関しては、この完全版が初めての単行本収録となる。誌面に関しては原稿紛失のために当時の印刷物をベースにして行ったことを記しておきたい。

初出

「テレビランド」(徳間書店)
1976年3月号〜1977年3月号

著者紹介


石ノ森章太郎(いしのもり しょうたろう)

1938年宮城県登米郡生まれ。本名は小野寺章太郎。 1954年「漫画少年」に連載した『二級天使』にて漫画家デビューを飾る。 1964年「週刊少年キング」にて『サイボーグ009』の連載がスタート。 大ヒット作となった。その後、1971年には「週刊ぼくらマガジン」にて 『仮面ライダー』、翌年には「週刊少年サンデー」で『人造人間キカイダー』 を連載。子どもたちの心を鷲掴みにする作品を次々と発表する。 主な受賞歴は、『サイボーグ009』『ミュータント・サブ』が第7回講談社漫画賞。 『佐武と市捕物控』『ジュン』が第13回小学館漫画賞。『HOTEL』と『マンガ日本 経済入門』により第33回小学館漫画賞青年一般向け部門など多数。 1998年、全国のファンに惜しまれつつ永眠。


土山よしき(つちやま よしき)

愛知県出身。石ノ森章太郎のアシスタント出身で、デビュー作は『変身忍者嵐』(テレビマガジン)。代表作は『人造人間キカイダー』『キカイダー01』『イナズマン』『仮面ライダーX』『仮面ライダーアマゾン』『仮面ライダーストロンガー』『秘密戦隊ゴレンジャー』『大鉄人17』『アローエンブレム グランプリの鷹』『それゆけ!レッドビッキーズ』『かえってきた7人ライダー』『サイボーグ009』『宇宙大帝ゴッドシグマ』『百獣王ゴライオン』『名探偵ホームズ』『未来救助隊アスガード7』『チクタク大冒険』『S・Pハーレー』等多数。コミカライズ以外にも本格的少女マンガとして『リボンにさよなら!』、SFミステリー『竜のまよい道』を発表している。


ISBN 9784775914434

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