白黒テレビの普及率が9割を越えた昭和41年――。1月に放映開始したTBSの『ウルトラQ』は瞬く間に視聴率30%台の人気番組になった。それまで春休みや夏休みの映画館でしか見られなかった〈円谷〉の怪獣に毎週タダで遇えるのだ。子供たちが日曜夜7時を一日千秋の思いで待ちわびたのも当然である。 時代の先読みに敏感な出版界で、もっとも早く『ウルトラQ』の可能性に着目したのは講談社。テレビ放映の10カ月前から月刊誌「ぼくら」で絵物語の連載をスタートさせている。続いて一番槍こそライバルに譲ったものの、集英社の少年ブックが一年後の春休み増刊号で初のコミカライズに挑戦。第一弾「鳥を見た」の作画を担当したのは、後に一連の格闘技漫画で時代を築いた中城健太郎である。同誌のコミカライズ路線は読者の圧倒的支持を集め、中城健太郎は当時コミックスと呼ばれた大判単行本でも描き下ろしを発表。その手による全10話はページの制約が少ない長編が多く、テレビの脚本に沿ったコミカライズのお手本と言っていい作品に仕上がっている。
P.53……2020年の挑戦
「少年ブック」(集英社)1966年6月号
P.77……ゴメスを倒せ!
「少年ブック・コミック ウルトラQ」(集英社)1966年6月号
P.129……五郎とゴロー
「少年ブック・コミック ウルトラQ」(集英社)1966年6月号
P.157……燃えろ栄光
「少年ブック」(集英社)1966年7月号付録
P.253……206便消滅す
「少年ブック・コミック ウルトラQ」(集英社)1966年7月号
P.285……南海の怒り
「少年ブック・コミック ウルトラQ」(集英社)1966年7月号
P.333……ペギラが来た!
「少年ブック」(集英社)1966年8月号付録
P.395……クモ男爵
「少年ブック・コミック ウルトラQ」(集英社)1966年8月号
P.433……ガラダマ
「少年ブック・コミック ウルトラQ」(集英社)1966年8月号
円谷プロ/桑田次郎 マンガショップ
1,980円 国内送料無料
すぐ発送
かごに入れる