今年12月の実写映画公開記念企画。アニメ史を画した『宇宙戦艦ヤマト』が74年に誕生するまでにはさまざまな前史があった。宇宙戦艦ヤマトが最初に登場した著者のマンガ作品『電光オズマ』、「ヤマト」アニメ化にあたって著者がその構想をまとめた原初版ヤマトの『創作ノート』、さらにはプロジェクトスタート当初を知る関係者の証言集などを収録し、「ヤマト」誕生までのドラマを知ることができる、資料＋作品を収めたBOX集。 初復刻される創作ノートは、松本版ヤマト構想の最初期のアイデア、ストーリー、キャラクターのメモが直筆で記されたノート（27ページ分）を複製したものに、中野晴行氏の詳細な解説付。当初、構想にあった主人公・古代進の兄・守について「キャプテンハーロック26歳」とメモが残るなど、その後の完成版とのディテールの違いも興味深く読める。ヤマトが初登場する『電光オズマ』の物語は、アドベンチャーロマンの早すぎた傑作。
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