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前谷惟光 ロボット三等兵【上】

ロボット三等兵【上】

前谷惟光
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B6判 ソフトカバー368頁 2007年7月発売
本体 1,800円  税込 1,980円  国内送料無料です。
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鳩山前総理も絶賛!!
異色の戦争コメディー
『ロボット三等兵』全3巻(上・中・下)発売中!

立ち読み(PDF 約1MB)

「いやなことをいうね」
あのボヤキ節が帰ってきた!!

大陸で、南方で、太平洋で
ロボット三等兵が
まきちらす笑いの爆弾に
読者の目は釘付けだ!!

あらすじ

科学者トッピ博士に造られたロボットは、
開発者のトッピ博士すら扱いに困るほどドジだった!!
そんなロボットが階級章に星のない“三等兵”として
軍に入隊したことから始まる珍騒動の数々とは――。

漫画史上、類のない戦争コメディー、開戦!!

解説

トッピ博士に造られたマイペースなロボットくん!!
ロボットのくせにドジで食いしん坊で怠けもの、
でも出世はしたい“人間くさい”彼が戦時下で繰り広げる
抱腹絶倒のドタバタコメディーここに復刻!!

笑い話のような不条理を材料に、ツッコミとボケを入れる作風を得意と
する前谷惟光の代表作といえば、やはり『ロボット三等兵』であろう。
今回は「少年クラブ」連載以前に刊行された11冊の貸本漫画を復刻した。
この貸本版『ロボット三等兵』は“ロボットシリーズ”で最初に発表された
ものであり、注目すべきことに後の前谷作品でおなじみのトッピ博士や
ごくらくコンビ、パカ助などが登場する。つまり本作は“ロボットシリーズ”
に限らず全ての前谷作品の原型である作品、といえよう。
ロボット三等兵が繰り広げる“牧歌的な”戦争ギャグを楽しんで欲しい!

もくじ

p4 ロボット時代
p15 ロボット新兵さん
p25 うまや当番の巻
p34 死の行軍
p45 ロボット歩哨さん
p52 アンパン地雷の巻
p58 ロボット工兵隊
p71 ああ聯隊旗
p78 出生涙の別れ
p93 戦地の便り
p101 爆弾珍勇士
p110 名誉の負傷の巻
p116 ロボット当番兵
p129 ロボット炊事兵
p136 トーチカトンカツ
p140 ロボット落下傘兵
p148 はりきりロボット
p154 クロンボ斥候兵
p163 最後の一兵まで
p175 ロボット伝令兵
p183 ロボットラッパ卒
p188 ロボット銃剣術
p198 マラリヤ騒動
p207 軍用犬伍長
p213 最後の戦斗機
p234 人間魚雷
p246 食糧難の巻
p257 風船バクダン
p274 スイカと兵隊
p286 露営の夢
p303 ジンギスカン作戦
p313 ロボット人柱
p324 白だすき決死隊
p332 支那そば戦術
p344 ひげと兵隊
p351 国境警備
p362 ロボット坊や

初出

寿書房『ロボット三等兵』
1955年〜57年に刊行された全11巻のうち1、2、3、4巻を再構成した

●お客様の声

派手な表紙に目が付きました。そして子供の頃読んだ思い出が浮かんできました。もう定年まであと少しの人生です。人の人生には必ず終わりが有ります。特に老齢になった時、一番大切なのはいくつ思い出が有るか(お金より大切)だと思います。本は時空をこえて人をいろんな時、場所にいざないます。私は本を大切にします。若いころの思い出を呼び起こしてくれます。[東京都 S.S様]

盛夏、朝7時、朝食後、ゴザの上にひっくり返る。セミの声、朝風、昨年までのベトナム駐在時には忘れていた日本の夏の朝、横においていたまんがロボット三等兵(貸本版・中)を少し読む。突然50年前、S30年代小学校三年位にもどる。その内ウツラウツラとなる。今日は土休み。至福の時、江戸長では無いが本は本当にすばらしい。[東京都 S.S様]

ただただなつかしいの一点です。私は福岡県山田市の炭鉱町に居りました時、5才グライだったと思います、貸し本屋でよく観ていました。当時の単行本を一冊長い事、大事にもっていたのですが、おしくも紛失してしまいました。もう一度観てみたいものと思っていましたところ、本屋さんでみつけましてさっそく買入いたしました。私のマンガへのこだわりの原点であったと思っています。戦後荒廃した時代にあって風刺的な意味もこめられていましたことや、子供なりに戦争と軍隊ということを知りましたし、テレビが高値だった時代のテレビのなかった私達にとって唯一のたのしみな娯楽だったように記憶しています。大事にしていきたいと思います。[鹿児島県 Y.C様]

『ロボット三等兵』は心から笑えるマンガです。ストーリーの展開もそうですが、何と言っても絵の面白さに魅かれます。そして場面ごとに見せる主人公ロボット三等兵の喜怒哀楽を表す顔の表情が実に人間味を帯びていてつい同情してしまう。当時は“少年画報”に連載されていたと思うが、これほどまでに楽しい作品であることを知らなかった。もっとしっかり読んでおけばよかったと今さら後悔。でもこうして又読めることが幸せ。[新潟県 M.A様]

私の生まれた町にも三件の貸本屋がありました。今でもその場所を通ると『月光仮面』や『赤胴鈴之助』、『金星金太』に『イガグリ君』そして戦記漫画など、その表紙が脳裏に浮かびます。又、それらは表紙が汚れない様にビニールが掛かっていました。本によっては凧糸で上から和綴じを施してあり、その感触が忘れられません。この『ロボット三等兵』も同じ棚に並べられておりました。ページを開くと紙質こそ良くなっていますが当時、みんなで回し読みしたときの友人の顔まで思い出されます。[神奈川県 S.S様]

前谷先生のロボット漫画は昔よく読ませて頂きました。大変懐かしいです。感想はとにかく楽しいということです。肩のこらない楽しく読める作品です。私は古典落語が好きで、ラジオなどでよく聞きますが、昔の漫才等にも似た楽しさがあふれています。疲れを癒すのにもってこいの漫画だと思います。[大阪府 Y.E様]

はじめて『ロボット三等兵』を見て読んだのは、小学生のときでした。当時は貸本屋がたくさんありました。当時は、ただ笑いころげて読むだけでした。たまたま、ジュンク堂で『ロボット三等兵』が復刻されているのを見てなつかしさの余り購入しました。読み終えてしばらくすると笑いの中に戦争は良くないとというメッセージが強烈に伝わってきました。実戦を体験された前谷先生だからこそ、こんなに説得力のある画面が描けたのだと思います。やはり戦争は反対です。いやです。[大阪府 S.N様]

団塊の世代といたしまして、待望しておりました図書でした。私達にとって、前谷惟光先生の作品は不世出の傑作と評価しております。当時は貸本屋に毎日のように出かけ、A4版サイズで表紙の厚ぼったいロボット三等兵他を一冊5円で借りて、夢中で読んだものです。(確かラーメンは一杯40円でした。)現在二度その作品とめぐり逢うことができ、とても幸せです。[千葉県 S.Y様]

昔、父が持っていたマンガ『ロボット三等兵シリーズ』を愛読していました。幼少時代、夢中で読んだ記憶が忘れられず、いつかまたもう一度読みたいと思っておりました。今回たまたま書店で復刻版を見て、思わず買ってしまいました。[大阪府 Y.M様]

著者紹介


前谷惟光(まえたに これみつ)

1917年、東京都出身。
日本画を学び、東邦宣伝美術会社に勤務。
39年に召集され、中国大陸、ビルマ戦線を転戦した。
復員後『火星の八ちゃん』『トッピ博士』
そして代表作『ロボット三等兵』を発表。
後に『ロボット三等兵』は“ロボットシリーズ”として
「少年クラブ」をはじめ様々な雑誌で連載されるロングヒットとなった。
その他の作品に『ダイラケ二等兵』『ごくらく紳士』
その他、落語や童話の漫画化作品、多数。

ISBN 978-4-7759-1177-8

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