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ジャガーの眼〔完全版〕【下】
高垣眸,
たつみ勝丸
マンガショップ
B6判 並製本 368頁 2008年9月発売
本体 1,800円 税込 1,980円
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完全復刻を長年待ち望まれてきた幻の名作マンガ
『ジャガーの眼』、堂々完結!
あらすじ
ジンギスカンの秘宝をめぐる熾烈な争いは、錦華をさらった
悪の怪人ジャガーを追って舞台を日本に移す――。
錦華の救出に立ち上がったモリー、チャーヤ、そして王
(ワン)だったが、秘宝の鍵を握る草加博士までジャガー一味
の魔の手に落ちてしまう!
最大のピンチに陥ったその時、彼らに加勢する謎のヒーロー
「笹りんどう」が現れた!
初回から加速し続ける物語はいよいよクライマックスを迎える。
解説
高垣眸による人気小説『豹の眼』は、1959年7月からラジオ東京
テレビ(現・TBS)でテレビ化され、それと同時にマンガ版(タイ
トルは『ジャガーの目』)として講談社の『少年クラブ』に1959年
8月号から1960年7月号まで連載された。
『怪傑黒頭巾』などで知られる高垣眸は、少年読者に向け処女作
である『龍神丸』、また『銀蛇の窟』など連続冒険アクション小説
を発表しており、それに続く第3作として『少年倶楽部』に連載さ
れたのが『豹の眼』である。1927年1月号から12月号まで同誌に連載
され、華麗で重厚な伊藤彦造の挿絵も相まって大人気となった。
マンガ化を担当したたつみ勝丸とは、天馬正人の別名である。天馬
は既に同誌で『スーパーゼット』(原作/宮川一郎)を連載していた
ため、ペンネームを使用していた。凛々しい少年モリーや、可憐な美
少女・錦華、憎々しくも個性的な悪役達など、油の乗ったペンタッチ
も躍動していて、元々原作が好きだった天馬が楽しんで描いているこ
とが伺えるだろう。
1960年に2巻まで単行本化されたが、その後は刊行されず未完のまま
だった幻の名作マンガ『ジャガーの眼』が今、甦る!
下巻初出
「少年クラブ」(講談社)1960年1月号〜1960年7月号
著者紹介
高垣眸(たかがき ひとみ)
1898年広島県生まれ。1920年早稲田大学英文科を卒業後、沢田正二郎の
新国劇の文芸部を経て、東京府立青梅実科高等女学校(現・都立多摩高
校)の教師となる。その勤務の傍ら書き下ろして当時の『少年倶楽部』
編集長に送った原稿が、処女長編作となる『龍神丸』であった。以降は、
少年読者に向けて『銀蛇の窟』『豹の眼』『神風八幡船』『怪傑黒頭巾』
『まぼろし城』などを発表し、読者から圧倒的な支持を得た。当時、大人
向けの小説をと出版社から依頼されたが、あくまで少年・少女読者向けの
小説にこだわっていた高垣は、それらの誘いを断り、生涯をかけて血沸き
肉踊る冒険活劇小説や空想科学小説を若き読者たちに向けて書き続けた。
高垣作品は、戦後も『豹の目』のほかに、『怪傑黒頭巾』、『まぼろし城』
など、昭和30年代に相次いでテレビ化され、その都度新たなファンを生んだ。
また桑田次郎の描いたマンガ版『まぼろし城』(弊社既刊)や、天馬正人の
手による『怪傑黒頭巾』もマンガファンにはお馴染みの作品となっている。
1983年千葉県勝浦市にて没。
たつみ勝丸/天馬正人(たつみ かつまる/てんま まさと)
1927年千葉県生まれ。25歳で太田じろう氏の内弟子となり、その後描き
下ろし単行本でデビュー。デビュー当時は、師の苗字と自分の本名を組
み合わせた大田加英二名や、 本名をベースにした高橋一夫名、そして
天馬正人の名前で『レスリング王 力道山』(大田加)や『夜叉王』
(高橋)、『黒豹の怪人』(天馬)などを精力的に発表。その後、雑誌
漫画にも活躍の場を広げ、天馬名義で『スーパーゼット』(原作/宮川
一郎)や『パトロールQ』(原作/伊藤照夫)『怪傑黒頭巾』(原作/
高垣眸)、たつ み勝丸名義では『ジャガーの目』(原作/高垣眸)、
『かみくず親子』などを執筆。その誠実な人柄により幾つもの編集部か
ら頼りにされ、しばしば堀江卓氏や桑田次郎氏 の手伝いに駆り出される
こともあったという。また雑誌連載の傍ら『スーパージャイア ンツ』の
単行本なども執筆する。その後、吉田竜夫氏に請われ、初期のタツノコ
プロに 連載マンガの構成作家として参加。『忍者部隊月光』や『大空の
ちかい』などの企画・ 構成などを手がける。タツノコプロのアニメ第1
作『宇宙エース』の企画や脚本を執筆し、以降はタツノコプロ出版部の
部長として『昆虫物語みなしごハッチ』や『ハクション大魔王』などの
雑誌連載マンガや、テレビ絵本など出版物の企画・構成を担当した。
1994年没。
ISBN 978-4-7759-1263-8
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