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永井豪/岡崎優 UFOロボ グレンダイザー 完全版

UFOロボ グレンダイザー 完全版

永井豪, 岡崎優
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B6判 並製本 432頁 冒頭32頁4色印刷 2012年4月発売
本体 2,000円  税込 2,200円  国内送料無料です。
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幻の岡崎版単行本初収録!

出でよ! グレンダイザー
原作者永井豪氏自らが描く本物感!
そして岡崎優氏のマリアちゃんの可愛さ!
テレマガ版こそ至高!!
柳沢テツヤ(アニメーション演出家)

作品解説

『UFOロボ グレンダイザー』(英語表記 UFO Robot Grendizer )は、永井豪氏が「テレビマガジン」に連載した作品としては『マジンガーZ』『グレートマジンガー』に続いて3本目にあたる。第1回は初出時に『グレートマジンガー』の最終回と連結しているため、本書は当時の誌面の流れを極力再現することに努めた。『グレート』の最終回には初出時には小松崎茂氏によるイラストが4ページ挟み込まれているが、これらも当時の配置のまま掲載している。なお、当時の主要掲載誌である「テレビランド」と「冒険王」も同様に『グレート』最終回と『グレンダイザー』の第一回を同時に載せており、この流れはあらかじめ綿密に錬られていたようだ。

「テレビマガジン」の『グレンダイザー』は兜甲児のモノローグから始まる。これが「週刊少年ジャンプ」連載の『マジンガーZ』のプロローグを意識していることは明白で、兜甲児の物語を起点に戻す役割を果たした。シリーズの初期は、主人公デューク・フリードの悲しみとベガ星人の卑劣さを全面に押し出して、前後編のストーリーを交えながら作品世界を丁寧に構築している。ちなみに第1回から第5回までは講談社コミックスの収録時に描き足しが行われており、より物語に厚みが加えられた。本書は講談社コミックスの原稿を完成状態と判断して、該当回に関しては描き足しを尊重して収録させていただいた。また、第6回以降は、これまで発売された単行本ではオミットされており、本書の初めての収録となる。

第9回より作品に大きな変化が訪れた。執筆者が永井豪氏より岡崎優氏に交代したのである。これは永井豪氏が多忙となったためだが、むしろ「テレビマガジン」誌上への作品発表は積極的に続けられた。『ガルラ』(1976年7月号〜1977年3月号)『電送人バルバー』(1977年4月号から10月号)に加えて、『へんちんポコイダー』(1976年6月号〜1977年7月号まで不定期連載)と、次々と永井氏によるオリジナル・ヒーローが生み出されていったのである。一方、連載を引き継いだ岡崎氏は、過去に永井豪氏のアシスタントを務めた経験もあり、適任者であることは言うまでもない。しかも、少女漫画を指向する岡崎氏のペンタッチは、『グレンダイザー』の魅力をより引き立てているのだ。特にシリーズ後半のヒロイン・マリアや最終回に登場するルビーナは、岡崎氏のアレンジにより、魅力的な仕上がりを見せた。また、最終回は原案が存在しながらも、テレビには登場しなかったベガ獣クイーン=パンサーの活躍も確認できる。

P375より始まる番外編は「テレビマガジン」1977年1月号増刊号に掲載された作品で、ダイザーチームの私服姿が見られるサービス編。本誌が連続ストーリーになっていた都合上、最後に収録させていただいた。その他、P405には講談社コミックス用に描き足されたプロローグ部分、P416には「テレビマガジン」1975年9月号用の新連載告知ページを再録している。後者については映画『宇宙円盤大戦争』用のラフデザインをもとに描かれた、デューク・フリードが注目ポイントだろう。


目次と初出

P.1……プロローグ『グレートマジンガー』最終話
P.31……第1話
P.53……第2話
P.79……第3話
P.107……第4話
P.129……第5話
P.155……第6話
P.174……第7話
P.197……第8話
---------------以上、永井豪 著
「テレビマガジン」講談社
1975年(昭和50年)10月号〜1976年(昭和51年)5月号

P.218……第9話
P.240……第10話
P.260……第11話
P.276……第12話
P.290……第13話
P.303……第14話
P.318……第15話
P.332……第16話
P.345……第17話
P.361……第18話
---------------以上、原作:永井豪/漫画:岡崎優
「テレビマガジン」講談社
1976年(昭和51年)6月号〜1977年(昭和52年)3月号

P.375……番外編
「テレビマガジン」講談社
1977年(昭和52年)1月増刊号
原作:永井豪/漫画:岡崎優

P.405……講談社コミックス版プロローグ

P.416……新連載告知
「テレビマガジン」1975年(昭和52年)9月号掲載

P.418……テレビマガジン元編集長 田中利雄インタビュー

P.423……特別エッセイ「僕とグレンダイザー」柳沢テツヤ(アニメーション演出家)

P.424……作品解説


著者紹介

永井豪(ながい ごう)

1945年石川県輪島市生まれ。 1967年に講談社の「ぼくら」に『目明しポリ吉』を発表し、漫画家デビュー を飾る。以降発表した『デビルマン』『キューティーハニー』がテレビアニ メ化され大ヒット。さらに『マジンガーZ』でロボット漫画の新境地を開く。 その後も、『ドロロンえん魔くん』『グレートマジンガー』『UFOロボ グレ ンダイザー』など作品のアニメ化が続き、 ヨーロッパでも同時放映される など、国や世代を超えた幅広い読者層に支持され続けている。

岡崎優(おかざき ゆう)

1951年三重県生まれ。 高校を卒業後、永井豪率いる漫画プロダクション、ダイナミックプロに アシスタントとして入社。1971年、学研の教育雑誌「中二コース」に 発表した『ハローラブ』が漫画家デビュー作となる。その後『キュー ティーハニー』『UFOロボ グレンダイザー』のコミカライズを手がけた。 ダイナミックプロ独立後は、『マグネロボ ガ・キーン』『無敵鋼人ダ イターン3』『機動戦士ガンダム』『太陽の牙ダグラム』『装甲騎兵ボ トムズ』といったロボットアニメのコミカライズを執筆する一方、シャ ープなペンタッチを活かしホラー作品やレディスコミックの分野におい ても活躍する。

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